「性善説で対処してたらもうだめ」
ツイッターなどでは、男性が陰性だったことに安心する声も一部ある。しかし、男性が近所の医療機関へ行ったこと、医師に詳細を伝えなかったこと、検疫所への報告を怠っていたこと、帰宅により一時所在不明だったことなどが重なり、厳しい意見は多い。
「当該地域からの帰国なら、保健所に電話して指示を仰ぐべきで、60にもなってそんなことも考えないのでしょうか...」
「町田の60歳男性は周りの全てに無責任に恐怖をばらまいた。実際に感染していても保健所行く人はごく僅かで、こういう人が今後も多いと予想される方が問題」
「エボラのリスクを抱えていることを知りながら、普通の医療機関に行って具合が悪くて寝てたなんて、感染者が出たらなんと言い訳できるのか?」
厚労省の水際作戦について、「性善説で対処してたらもうだめだと思う」「そんな自己申告とか人がいちいち聞き出さないと、みたいなのに頼るとろくなことないよ」と、認識の甘さを指摘する声もある。
厚労省のウェブサイトは、エボラ出血熱について、塩崎恭久厚労相からのメッセージを掲載している。そこでは、
「もし流行国に渡航し帰国した後、1か月程度の間に、発熱した場合には、万一の場合を疑い、地域の医療機関を受診することは控えていただきたい。まず、保健所に連絡をし、その指示に従っていただきたい」
と、赤字で強調して書かれているが、徹底周知にはほど遠いようだ。