初の町ぐるみ大運動会【岩手・大槌町から】(67)

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岩手をPRするために結成された「岩手まるごとおもてなし隊」=2014年11月2日、大槌町の大槌小・中学校仮設グラウンド
岩手をPRするために結成された「岩手まるごとおもてなし隊」
=2014年11月2日、大槌町の大槌小・中学校仮設グラウンド

   また運動会の話です。吉里吉里地区で4年ぶりに開かれた運動会に続く初の「大槌町民大運動会」の紹介です。


   この大運動会は11月2日、大槌小・中学校仮設グラウンドで開かれました。発案したのは大槌高校生。大槌高校の2年生が昨年11月、町役場幹部に説明したまちづくりに向けたコミュニティー戦略案に、大運動会開催を盛り込みました。世代間、地域間の交流を深め、心を合わせて復興に取り組もうという狙いからです。町では、高校生の提言を受けて開催費用を予算化し、実現の運びになりました。


グラウンドで華やかさを競い合う紅葉と大漁旗=2014年11月2日、大槌町の大槌小・中学校仮設グラウンド
グラウンドで華やかさを競い合う紅葉と大漁旗=2014年11月2日、大槌町の大槌小・中学校仮設グラウンド

   開会式で、実行委員会の川端雄貴さんは「多くの支援に感謝し、復興に向けて自分たちで一歩を踏み出そう」と呼びかけ、碇川豊町長は「試練を乗り越えて頑張っている仮設住宅の被災者の姿に胸を打たれる。世界に誇れるまちづくりをしたい」と決意を述べました。


   運動会には、仮設住宅から参加した町民のほか、町内外の支援団体や大学生、応援職員を含めた町役場職員らが参加しました。雨模様の天候が回復して青空が顔をのぞかせる中、約400人の参加者が8班に分かれ、防災をテーマにした「防災三択クイズ」「バケツリレー」などユニークな種目も加わり、声だし合戦、バケツリレー、借りもの競争、十字綱引きなどの種目に汗を流しました。


運んだバケツの数で順位をつけた「バケツリレー」=2014年11月2日、大槌町の大槌小・中学校仮設グラウンド
運んだバケツの数で順位をつけた「バケツリレー」=2014年11月2日、大槌町の大槌小・中学校仮設グラウンド
4チームによる「十字綱引き」=2014年11月2日、大槌町の大槌小・中学校仮設グラウンド
4チームによる「十字綱引き」=2014年11月2日、大槌町の大槌小・中学校仮設グラウンド
声の大きさを測定した「声出し合戦」=2014年11月2日、大槌町の大槌小・中学校仮設グラウンド
声の大きさを測定した「声出し合戦」=2014年11月2日、大槌町の大槌小・中学校仮設グラウンド

   会場では、ホタテの浜焼きなどが振る舞われ、大槌高校と大阪府の高校との吹奏楽部合同演奏が行われたほか、5人娘による「岩手まるごとおもてなし隊」が参加し、運動会に花を添えました。実行委員会のメンバーで、大運動会の司会をした清水章代さんは「復興にかかわっている町内外の関係者が集い、町ぐるみの運動会で親睦を深めることができました。毎年、開催し、町のイベントとして根付かせたい」と成功を喜びました。

(大槌町総合政策課・但木汎)


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