2014年11月4日午後、京都市左京区の京都大学構内で警官が学生に拘束されている、との情報がツイッターに流れた。
学生らが私服警官を暴行、拘束?
複数のツイッターユーザーによる「現場報告」をまとめるとこうだ。京大構内で行われていた何らかの活動を見張っていた私服警察官が学生らに暴行を受け、拘束。財布などを取り上げられた後、教室で監禁されたという。京大の学生寮「吉田寮」「YMCA地塩(ちえん)寮」(いずれも左京区)には大勢の警察官が動員されているという。
16時半現在、すでに大学当局と京都府警、学生らとの話し合いが決着して拘束されていた警官が引き渡されたとの報告もある。
そのとき「警官がぎっしりで10台前後」の護送車も手配されたようで、現場の緊迫が伝わってくる。
一連の報告を見た人から
「京大と公安警察が闘っとるらしい」
「京大が公安を監禁とかヤバすぎワロタ」
「京大生ってこの時代に学生運動するんだ...過去に生きてる」
など驚きの声が寄せられた。
中には1952年2月に東京大学本郷キャンパスで発生した学生団体による私服警官への暴行事件「ポポロ事件」になぞらえるツイッターユーザーも。教室内で「松川事件」を題材とした演劇を一般公開していた学生らが、観客の中に紛れていた私服警官を見つけ暴行を加えたとして逮捕され、最高裁まで争われた事件だ。
日本国憲法23条の保障する「学問の自由」「大学の自治」が社会の大きな問題として浮上するきっかけとなった。
京都府警広報課に連絡を取ったものの、「現在のところ何も申し上げられない」。京都大学広報室も「正規のルートで情報が把握できていないので、現時点では何も答えられない」とのことだった。
関係者によると、11月2日に東京・銀座で行われたデモで京大生が逮捕され、そのことへの抗議活動が京大内で行われていたという情報もある。