ハミガキは「パーソナルユース」の時代へ 高額商品が売れ行きを伸ばしている

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

少子化でも成長市場

   こうした中、日用品メーカーも多様な用途のハミガキ開発に熱を入れている。ライオンは30代までの若年層向けには虫歯対策重視の「クリニカ」、40代以降の中高年向けには歯周病予防を目指す「システマ」と二つの大きな柱をたて、用途別のブランドや商品戦略の強化を進めている。新商品も続々市場に投入しており、10月には「システマ」の「ハグキプラス」シリーズ(想定価格90グラム約718円)を一新した。

   大手の花王も「より高機能、より〝自分向け〟の歯磨き剤は今後も増える」と見て、年代別の商品ラインナップの充実に力を入れている。50代以上の歯周病予防をうたう「ディープクリーン」(100グラム約850円)を9月に改良したほか、10月には30~40代向けに、口内ケアを重視した「ピュオーラ」から「アクア」(同約600円)を新たに発売した。「少子高齢化の中でも、ハミガキは有力な成長市場」と、各メーカーは期待している。

1 2
姉妹サイト