JAL、エボラ対策でCA向け「簡易防護キット」機内搭載を検討

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   日本航空(JAL)の植木義晴社長は2014年10月31日の決算会見で、エボラ出血熱の流行を受けて、機内に簡易防護キットの搭載を検討していることを明らかにした。キットでは、目と口の部分を覆うことができ、手袋とエプロンがセットになっている。

   エボラ出血熱の原因になるエボラウイルスは、血液、分泌物、吐物・排泄物などを通じて感染するとされる。感染が疑われる乗客が機内で吐くなどした場合、清掃作業で客室乗務員(CA)に感染するのを防ぐ。植木社長は

「我々は今まで豚インフルエンザ、SARS(重症急性呼吸器症候群)を経験しているが、収入規模で言えば数百億単位の(減収)実績があった。特にエボラは非常に致死率が高く、未然に食い止めていきたい」

などと話した。

   このほか、欧州の空港からJAL便に乗り継ぐ乗客のチェックも強化するなどの対策も進める。

国際線好調で増収も、円安と燃油市況の上昇で減益に

決算会見に出席した日本航空(JAL)の植木義晴社長
決算会見に出席した日本航空(JAL)の植木義晴社長

   同時に発表された15年3月期上半期(14年4月~9月)の連結決算は売上高は国際線が好調で3.7%増の6837億円と増収だったが、円安の進行と燃油市況の上昇が原因で営業利益が同3.1%減の928億円、純利益が同2.0%減の803億円と減益になった。

   また、ANAホールディングスが10月30日に発表した15年3月期上半期の連結決算では、売上高が前年同期比9.1%増の8548億円、営業利益は同33.8%増の579億円、純利益は78.2%増の357億円だった。羽田空港国際線の発着枠がANAに多く傾斜配分されたことが追い風になった。

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