「EXPOSURE(さらす)」という言葉は日本の文化には馴染まないかもしれないが、日本が国際化するにはもっと外国人CEO(最高経営責任者)の意見を聞き、ナショナリズムを国際社会と融合させる必要がある――。
「暴露」と写真の「露出」を連想させながら異文化融合の必要を説くのは元オリンパスの社長で粉飾決算を暴露して解任されたミッシェル・ウッドフォード氏。解任劇の経緯を綴った本の出版披露のため、東京で会見した。
ウッドフォード氏が再三強調したのは、粉飾決算の解明を求める同氏に議論はまかりならないと日本人従業員にメール指示する菊川会長の行動が、「外国人CEOは日本文化を信用しない」という姿に映ったことだという。
日産のカルロス・ゴーンに続いて武田薬品工業など増えている外国人CEO。安倍政権も外国投資呼び込みに力を入れているが、文化の共存がどこまでできるかはまだ時間がかかりそうだ。