猪瀬前都知事、久しぶりにメディア登場 「反省しています」と何度も口に

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   徳洲会グループから5000万円の資金提供を受けていた問題で辞職した猪瀬直樹・前東京都知事が久しぶりにメディアに登場した。

   2014年10月30日、著書「さようならと言ってなかった わが愛 わが罪」をマガジンハウスから発売。さらにラジオ番組に生出演し、亡くなった妻への思いや事件について語った。

新著で妻との思い出を語る

13年12月の辞任以来のメディア出演となった(写真は13年5月撮影)
13年12月の辞任以来のメディア出演となった(写真は13年5月撮影)

   「さようならと言っていなかった わが愛 わが罪」は都知事時代のオリンピック招致活動、その最中に脳腫瘍のため亡くなった妻・ゆり子さんとの思い出など、メルマガで公開していた(現在は削除)記事をベースに、大幅な加筆修正をしたものだ。徳洲会からの資金提供についても新たに書き加えられている。

   同著の中で、駆け落ち同然で上京したことや、新婚当時の生活ぶりなどについて詳述。2人の出会いについては「最初に眼と眼が合った瞬間、光の速度で一心同体で生きると決めた」と書くなど、赤裸々な胸の内を明かしている。

   医師から伝えられた病状をなかなか本人に言い出せない葛藤や、招致活動をともにしたフェンシングの太田雄貴選手やキャスターの滝川クリステルさんに妻のことを明かし、涙してもらったことなど、当人にしか分からない、当時の心情や状況がつづられている。

   「作家・猪瀬直樹」としてはめずらしい私小説の形となった。

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