サーフィンは趣味ではなく文化交流のために練習した
それではなぜ前回の記者会見で事故内容や死因について語らなかったのか。茅ヶ崎市の秘書広報課の担当者は「言い訳のように聞こえるかもしれないが」と前置きしたうえで、隠すつもりなどは全くなく、事実が分かり次第、順次発表する予定だった、ハワイでの検視が4週間ほどかかるということで、それを待ってからということになり市としては話ができない状況だった、と説明した。急きょ29日に説明をしたのは、前回の記者会見で「遺族の強い意向」と語ったことが「遺族のせいにするな!」などといった強い反発を呼び、遺族の名誉回復のためにも開かざるを得なかった、という。地元紙の報道がきっかけになったわけではない、とも話した。
また、木村副市長はサーフィンをしていて事故に遭ったのに、それを「公務中の事故」と発表したことについても「市は嘘の発表をした」と批判されている。これについては、
「私どもの認識では、公務というのは出発してから戻るまでをいいます。公務中には食事をしたり休憩したりもが、そうしたことも公務に含まれていて、木村副市長がサーフィンをしたのは『公務中でのプライベートな時間』と捕らえています」
ということだった。労災が下りるかについてはまだわからないという。木村副市長にとってサーフィンは趣味ではなかったそうで、ホノルル市と姉妹都市になれば文化交流でサーフィンも話題になるだろうからと思い立ち、練習を始めたばかりだった、ということだった。