民主党の菊田真紀子衆院議員が2014年10月28日、衆院本会議で発した一言が波紋を広げている。政務活動費の支出に問題があった宮沢洋一経済産業相に関する質問の中で、SMバーを「口にするのも汚らわしい」と言い放ったのだ。
これには「さすがに言い過ぎじゃないか」と違和感を覚えた人が多いようだ。
「偏見」「職業蔑視」と怒りの声
この日、労働者派遣法について民主党代表として質問に立った菊田氏は、冒頭から閣僚の相次ぐ不祥事を厳しく批判し、安倍晋三首相の任命責任を追及した。舌鋒が宮沢経産相におよぶと、SMバー問題について、
「口にするのも汚らわしいところに政治資金を支出していた」
と非難した。その後も宮沢氏について、東京電力株の保有や、外国人が株式の過半数を保有している企業からの献金問題などを取り上げた。
菊田氏の表現に違和感を覚えた人は多く、
「『汚らわしい』と切り捨てるのは人権侵害だろ」
「マイノリティーへの偏見やで!」
「個人の趣味を自分の尺度で測るのは国会議員の資質に問題ありだ」
といった声がツイッターに相次いだ。
さらには、
「職業に貴賤や尊卑があると思ってるから こういうこと口に出るのだろうね 政治家先生はこれだから...」
「この発言は完全な職業蔑視であり、業界人に対するヘイトスピーチです」
など、職業差別だとして反発する意見も多い。