親子では脇の甘さについて「天地ほどの差」
野田氏のコラムでは、恵三氏への「リスペクト」の内容をこう説明する。
「中曽根康弘、福田赳夫という超大物政治家と同一選挙区であった小渕元首相は、ご自身を『ビルの谷間のラーメン屋』と称していました。そのような厳しい環境の中で、コツコツと地道に自らの後援会をつくってこられた元首相の政治姿勢に、私はどこか共感をおぼえていたのでした」
さらに野田氏は恵三氏と対比させる形で、優子氏が多額の政治資金を相続したことを「ラーメン屋は大きなビルのオーナーになっていました」と表現。親子では脇の甘さについて「天地ほどの差」があるとした。
「だから、彼女自身が資金繰りで苦労したことも、その使途に関心をもったこともなかったのでしょう。会計処理も全て他人まかせだったのでしょう。その脇の甘さに関しては、父と娘の間に天地ほどの差があります」
その上で、自戒の念を込めながらエールを送った。
「猛省した上で、まだお若いのでしっかりと出直してほしいと思います。同業である我々も襟を正さなければなりません」