野田前首相、小渕優子氏を叱りつつ異例のエール 「まだ若いのでしっかり出直して」

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   民主党の野田佳彦前首相が、意外な角度から小渕優子前経産相の政治資金問題に触れている。ブログで、かつての国会質問を皮肉りながら「脇の甘さに関しては、父と娘の間に天地ほどの差」などと批判しているのだが、同時に「猛省した上で、まだお若いのでしっかりと出直してほしい」「我々も襟を正さなければ」ともつづっている。

   内閣改造後のスキャンダルで攻勢を強める民主党の中では珍しく抑制的な発言だ。

野田総理と小渕総理には「天地ほどの差がある」と「けんもほろろに一刀両断」

野田前首相は比較的演説が得意だとされている(2012年6月撮影)
野田前首相は比較的演説が得意だとされている(2012年6月撮影)

   野田氏は首相退任後も週1回のペースで「かわら版」と題したコラムをウェブサイトで連載しており、10月27日のコラムで「天地の差」と題して優子氏に触れた。

   野田氏にとって、首相在任時に優子氏が行った国会質問は苦い経験だ。

   優子氏が自民党から代表質問に立ったのは11年10月31日の衆院本会議。恵三氏と野田氏の共通点が多いと報じられていることについて、優子氏は

「冷めたピザと言われた父と、ドジョウを自認される野田総理。私は総理のお人柄をよく存じておりませんが、もしかしたら人柄も似ているのかもしれません。しかし、直面する課題に対する姿勢は全く違います」

と踏み込み、組閣の方針や法案の成立スピードの違いを挙げながら、

「比べるまでもないことです。野田総理と小渕総理は、幾つかの点を挙げただけでも、似て非なるものどころか、天地ほどの差があるということをはっきり申し上げておきたいと思います」

などと批判した。

   この質問を野田氏は「けんもほろろに一刀両断されてしまいました」と振り返っており、

「私なりにリスペクトの念と親近感を持っていることだけはお伝えさせていただきたい」

といった答弁をするのがやっとだった。

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