アート引越センターの女性従業員がツイッターで「いじめを受けてきました!」と訴え、その女性が段ボール箱に梱包されガムテープが張られた様子や、男性従業員が段ボール箱を蹴る、といった写真をアップした。
ネットでは一時「イジメだ!」「通報だ!」と騒ぎになったが、次第に「楽しそうだ」「いい職場じゃないか」などといった感想に変わっていった。いったい何があったのか。
「テープ貼られ蹴られるってゆう いじめを受けてきました!」
問題のツイッターは2014年10月26日のもので、
「○○BOXとかゆわれて箱に 詰められ支店長にテープ貼られ ○○さんに蹴られるってゆう いじめを受けてきました!」(○は本名が書かれている)
という職場での常軌を逸した「いじめ」を訴える内容だった。
写真は複数枚あり、まず、白いガムテープで梱包された大きめの茶色い段ボール箱と、その段ボール箱を男性が蹴っているような仕草が写っているもの、さらにその段ボール箱から、アート引越センターのユニフォームを着た女性が出てくるもの・・・。
ネットでは女性の「いじめを受けた」という訴えに反応し、支店長を中心とした集団的な暴行事件ではないか、などと一時大騒ぎになった。ところが次第にこんな感想に変わっていった。
「ただの馴れ合いじゃねえか。客にも迷惑かけるような内容でもねえしどうでもいいわ」
「仲良さそうだな」
「こういうのが、アットホームな職場なんだろうな。ただ、ツイッターで世界に発信したらあかんで」
たしかによく見ると、段ボール箱から出てきたこの女性の目は笑っているし、過去のツイートを見ても楽しそうな職場の話題が多い。「いじめ」とは違うのではないか、という疑問の声が次第に広がった。
全てが冗談であってもやってはいけないことがある!
また、別の写真では、この女性従業員が「盛り上げ担当」と書かれた大きな腕章をつけている。職場を明るくするためのムードメーカーという役割なのか。どうやら今回のツイートは、職場の休憩時間になどにみんなでじゃれあってその様子を撮った写真をこの女性が面白おかしくアップした、ということのようだという結論になった。
アートコーポレーションの広報に話を聞いてみたところ、この女性はアルバイトでの従業員で、こうした写真のアップやツイートを「遊び半分で行ったことが判明している」と説明した。
「たとえ全てが冗談であっても、こうした誤解を招く行為はあってはならないということです。アルバイトの女性に対しては、二度とこんなことをしないよう厳重注意を致しました」
と担当者は話している。