動画閲覧が170万以上、テレビ取材も入って「大成功」
10月24日の新宿駅東口、スタジオアルタ前のイベントスペースでは茶番ともいえる小芝居が行われた。白くまが力士と戦ったり、白くまを捕獲しようとする特殊部隊に扮した一団も登場した。白くまは最後に自分で舞台に上がり、クレーンで高く宙づりにされた。そして舞台に掛けられている幕が下ろされると、そこにはモンデリーズ・ジャパンのキャンディー「HALLS(ホールズ)」の大きな看板があった。公式ホームページなどに掲載している「ホールズ」のPRポスターでは「ホールズ」を食べた男性の吐く息から白くまが飛び出している。白くまを宙づりにしたのはそれと同様なデザインにするためで、「LALSH」という団体名も「HALLS」のアルファベットを入れ替えたもの、というオチだった。
こうした一連の出来事が「HALLS」のプロモーションだったと全く気が付かなかった人が多くいて、
「やられた!」
と、素直に「HALLS」の仕掛けに脱帽する人もいるのだが、
「こんなお騒がせの宣伝って日本では許されるのか?」
「これでHALLSを買う気など起こらないし、誰得のイベントなんだ」
などと首を傾げる人もいる。
今回のプロモーションについてモンデリーズ・ジャパンに話を聞いてみたところ、14年10月6日にリニューアルした新ホールズを知ってもらうためで、「謎の集団はなんだろう?白熊はホンモノだろうか?」という話題を喚起するために一連の動画を公開したという。24日のイベントで「HALLS」の仕掛けだったことが判かり、
「消費者のみなさんにスッキリしていただくことを、ホールズのスッキリ感にかけている」
と説明した。今回のプロモーションは、公式フェイスブックに2000以上のLIKEを獲得し、ユーチューブに投稿された渋谷に白くまが出現する動画は170万以上の閲覧があった。24日のイベント当日はTV取材なども入ったとして反響が予想以上に多かったと明かしている。