2014年8月末に学習院大学文学部教育学科を中退した秋篠宮家の次女・佳子さま(19)が改めて挑んだのが、国際基督教大学(ICU)のAO入試だ。約2.4倍の倍率をくぐり抜けて71人が合格したことが発表されたばかりだが、その中に佳子さまが含まれているかどうかに注目が集まっている。
結果は宮内庁が11月初旬にも公表の予定だが、合否発表用のウェブサイトの不備を突く形で合否情報を探る動きも相次いでおり、早くも佳子さまが合格したとの情報が出ている。
少なくとも評定平均4.0以上はあった
ICUのAO入試には「Aカテゴリー」と、比較的数学や理科が得意な人向けの「Bカテゴリー」がある。佳子さまがどちらに出願したかは明らかではないが、いずれも志望理由を書いた願書、高校から発行された調査書、「学校内外における自己活動歴と自己分析」をまとめた書類、推薦状2通といった書類を提出する。
AO入試をめぐっては、「学力がそれほどなくても合格できる」といった批判が根強いが、ICUのAO入試では、Aカテゴリーでは5点満点の評定のうち平均4.1以上、Bカテゴリーでは全体の評定平均が4.0以上で、かつ数学または理科の評定平均が4.2以上でなければ出願できない。佳子さまは高校時代も、ある程度上位層に食い込んでいたとみられる。
書類審査に合格した人は2次選考に進むことができる。Aカテゴリーの2次選考では、その場で与えられた資料を読み、それをもとにグループディスカッションを行う。Bカテゴリーでは、書類選考の段階で提出した「自然科学分野の自主研究や理科課題研究」についてのプレゼンテーションを含んだ面接を行う。
これらの選考の結果は10月24日に発表され、志願者171人のうち71人が合格。倍率は2.4倍だった。発表は大学の掲示板、ウェブサイト、電話の3つの方法で行われたが、このうち、ウェブサイトの仕組みのすきを突く利用者もいて、10月26日夕方には「佳子さま合格」という情報がネット上をかけめぐることになった。
生年月日が暗証番号というのは不備
ウェブサイトでは、最初に自分が受験した入試の種類を選び、次に自分の受験番号4桁を入力する。その上で暗証番号を入力すると合否が表示されるのだが、この暗証番号が曲者で、入試要項には「暗証番号は生年月日(志願票に記入された月日)をプッシュしてください」とある。佳子さまの生年月日は広く公表されていて暗証番号の役割を果たさないため、ひたすら入力していけば佳子さまの受験番号に行き当たるはずだ、というわけだ。これを試みた人のひとりが、実際にウェブサイトに、
「合格しました。合格通知書を発送いたしました」
と表示させることに成功したようで、佳子さまが合格したとの見方が強まっている。
ただ、この書き込みをした人は受験生全員を網羅する形で調査したかは明らかではなく、佳子さまと同じ誕生日の別の受験生が合格していた可能性も排除できない。
なお、「合格説」が広まるきっかけになった特設ウェブサイトは、10月27日時点では「只今、発表時間外です」と表示されるだけの状態になっている。