アートセラピストによるイラストエッセイ(5)【岩手・陸前高田発】

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佐藤さんは、私と同じ仮設に住んでいます。佐藤さんはお針子さんでした。津波の後、毎月の年金で少しずつ裁縫道具を買いなおしてきました。佐藤さんは、家も裁縫道具もすべて流されてしまいましたが、人を思いやる心は流されませんでした。 私にポケットの沢山ある、エプロンを縫ってくれました。

  Mrs. Sato is a survivor of the tsunami and lives in the same community of my shelter. She was a seamstress. Because she lost her house and sawing tools, she has bought one piece of sawing tools every month after the tsunami. She lost everything, but she did not lose her love toward people.

  She made aprons which has many pockets for me.

(佐藤 文子 Psy.D.)



佐藤 文子
臨床心理学博士・メンタルヘルスカウンセラー・アートセラピスト。多摩美術大学大学院卒業後、米国で臨床心理学博士・心理学修士・アートセラピー修士を取得。アメリカで臨床経験を積み、2010年の帰国後から福島県立医科大学 丹羽真一教授(現 同大学会津医療センター特任教授)のスーパービジョンを受けている。元シアトル医療評議員。2012年より、陸前高田市緊急支援カウンセラーとして、カウンセリング・心理教育・子育て支援・教育講演などを行う。陸前高田市の鵜浦医院でもコンサルテーションを実施している。

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