フォルクスワーゲン、したたか次世代自動車戦略 人気2車種をベースに電気自動車を発売

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「本命が読めないなか、複数のエコカーに保険をかけている」

   一方、世界の自動車メーカーは高い環境性能を誇る次世代自動車の開発競争にしのぎを削っている。エコカーとしてはEVのほかに、日本で主流のハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)、欧州で人気の高いディーゼル車、そしてトヨタが年内にも700万円程度で発売するとみられる燃料電池車(FCV)などがあるが、どれが本命に踊り出るかは不透明だ。

   そのため、VWは開発当初からゴルフやアップをガソリン車に限定することなく、EVやHV、PHVなど「幅広いパワートレインを搭載できるようにした」(VWグループジャパン)という。EVも車を選ぶ際の選択肢の一つに過ぎず、「次世代自動車の本命が読めないなか、複数のエコカーに保険をかけている」(自動車大手関係者)というわけだ。

   しかし、国内ではHVが幅を利かせており、国内勢のEVはといえば三菱自動車の「アイ・ミーブ」や日産自動車の「リーフ」などで車種は少ない。最近はFCVがクローズアップされているが、燃料の水素供給にはEV以上に巨額のインフラ投資が必要で、普及までのハードルは低くはない。それだけに国内でも人気の高いVWの参入でEV人気が盛り上がれば、次世代自動車の本命争いにも影響を与えそうだ。

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