「2位になることは我々にとっては死」  リクルート創業者、江副氏のDNAは残ったのか

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   リクルートホールディングスは2014年10月16日、東京証券取引所第1部に上場した。上場時の時価総額は約1兆8000億円で、1998年のNTTドコモ(約7兆4000億円)以来の大型上場となった。

   創業者である故江副浩正氏のDNAを引き継ぎ、国内では圧倒的な存在感を持つ企業に成長したリクルート。今後は海外展開を加速する考えで、「江副モデル」が世界で通用するか、注目されそうだ。

会社の中に「小さな会社」をいくつも作って競わせる

「起業家精神」育てる社風(画像はリクルートホールディングスのホームページ)
「起業家精神」育てる社風(画像はリクルートホールディングスのホームページ)

   「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」「2位になることは我々にとっては死」――。江副氏が残した語録は、起業家精神にあふれ、常にナンバーワンを目指すリクルートの社風を象徴している。

   リクルートは、大学新聞に求人広告を掲載する「大学新聞広告社」が起源。「企業への招待」「就職ジャーナル」を相次いで創刊し、企業と学生を結ぶ情報誌ビジネスの先駆けとなった。1970年代から1980年代にかけて「住宅情報」「AB-ROAD」「カーセンサー」などを発刊し、住宅、旅行、車など新分野を開拓。1980年代後半には、人材派遣事業にも進出した。

   成長を支えたのは、リクルート社員の旺盛な起業家精神。会社の中に「小さな会社」をいくつも作って競わせた。また新規事業を提案して、優れた提案なら実際に事業化される社内制度も、独立心を養うのに一役買った。

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