マツダデミオ、ダブル受賞なるか RJCカーオブザイヤーどうなる?

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日本カー・オブ・ザ・イヤーと棲み分け

   1980年に始まった日本カー・オブ・ザ・イヤーは、自動車雑誌の出版社などが実行委員会を組織し、選考委員にはレーサーやラリースト出身の自動車評論家が多い。これに対して、RJCカーオブザイヤーはNPO法人「日本自動車研究者ジャーナリスト会議」(RJC)の主催で、会員には大学教授などの学識経験者や技術者、レーサー出身でないベテランの自動車評論家が多い。デミオは日本初の小型クリーンディーゼルが学識経験者や技術者の関心を呼ぶのは間違いない。

   RJCは、伝統ある日本カー・オブ・ザ・イヤーを「メーカーの接待づけ」や「運動性能に偏重した選考」が多いなどと批判して1991年に誕生した経緯がある。このため、過去の受賞車も日本カー・オブ・ザ・イヤーにスポーツカーや高級車が多いのに対して、RJCカーオブザイヤーはスポーツカーよりもファミリーカーが多いのが特徴で、それぞれ棲み分けを図っているようだ。

   過去の受賞例を見ると、両者が一致したのは、2011年の日産リーフのほか、2001年のホンダフィット、2000年のホンダシビック/フェリオ、1997年のトヨタプリウス、1992年の日産マーチしかない。いずれも時代を画す電気自動車やハイブリッドカーなど新技術を採用したクルマか、実用的なファミリーカーばかり。11月とみられるRJCの発表が注目される。

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