「皆さんご無沙汰しております、矢口真里と申します。この度は私事で大変お騒がせしてしまいまして申し訳ありませんでした。今日はよろしくお願いします」
2014年10月23日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)に芸能活動を休止していた矢口真里さん(31)が生出演し、不倫騒動について初めて口を開いた。
右手薬指の「指輪」指摘され照れ笑い
白と黒のモノトーンな衣装に身を包んだ矢口さんは、約1年5か月ぶりにテレビカメラの前に立った。司会者の宮根誠司さん(51)と芸能レポーターの井上公造さん(57)からの質問に答える形で事の次第を語った。緊張した面持ちではあったが涙は見せず、時おり笑顔もみせた。
矢口さんの出演時間は1時間半にも及んだものの、おそらく多くの視聴者が最も期待していただろう「不倫現場」の真相について明かすことはなかった。冒頭のVTRでは、自宅に連れ込んだ不倫相手の梅田賢三さん(26)と当時の夫である中村昌也さん(28)が鉢合わせたという再現映像が流れ、井上さんからさっそく質問が飛んだ。
これに矢口さんは「騒動についてはすべて私が悪いと思っています」と離婚原因が100%自身にあることを認めるも、「お互いプライベートのことを口外しないということを約束していただいたので」として説明を避けた。宮根さんから「ざくっとしたら、本当なの?」と重ねて聞かれても「それは皆さんのご想像にお任せするんですけど、きっかけは私です」と肯定も否定もしなかった。
一方、梅田さんとの関係について聞かれると「お付き合いさせてもらってます。一緒に住んでます」と堂々の交際宣言。もともとは一緒にご飯を食べに行く友人関係だったが騒動後に相談をするようになり「自然の流れで、お互いしんどかったので自然に一緒にいるようになった」という。右手薬指につけた指輪について突っ込まれると「えへへ、これは...、やめてください(笑)ただ単にアクセサリーです」と露骨に照れる一幕もあった。
騒動から半年は自宅に引きこもっていたといい、
「考える時間がいっぱいありすぎて精神的にもかなり参って、1回お腹が痛くなり動けなくなってしまったんです。そこから番組をお休みさせていただくことに」「人前に出ること自体が怖すぎて...友達にしゃべると全部表に出てしまうんじゃないかと思って連絡も取らなくなりました」
などと当時を振り返った。
唯一の話し相手だったという母親に支えられながら孤独な日々を送り、一時は芸能界を引退して別の仕事をしようとも考えていたという。それでも家族や友人、梅田さんに対する悪口がありながら自分の言葉で何も伝えられないのが悔しく「一度外に出なきゃ」と思い立った。元モーニング娘。の仲間たちや先輩芸能人らのメール、ブログに寄せられるファンからのコメントに背中を押されたこともあり、今日の出演に至ったそうだ。
番組では宮根さんが旗振り役となり、矢口さんを終始励まして「復帰」を祝した。
「知名度向上」生かさなかったのは失敗?
気になるのが今後の活動だ。矢口さんんは、やりたい仕事は特にないと言い、「自分が出たいから出られるわけではないので、相手がもし『お話して』みたいなことで呼ばれるんであれば、っていうことなんですけど。需要がなかったら辞めるつもりでいますし」などと控えめだ。今後のスケジュール帳は空白だという。
テレビ局2社に今後の起用について聞いてみたが、TBSは「現段階で決まっていることはございません」、日本テレビからは回答を得られなかった。
専門家はどうみるのか。芸能評論家の肥留間正明さんは、
「『いじられ役』を覚悟でバラエティーへの出演はあり得ますが、継続してずっと出られるかというと難しいでしょう。活動を休止している間も芸能界は問題なく回っていたわけだし、スポンサーもイメージを気にする。開き直って小悪魔キャラを売りにするか、セクシー路線に活路を見出すならば可能性はありそうですが、今回、肝心の不倫騒動を明らかにせず『いい子』に徹した以上、憎まれ役で行くのも厳しい」
と指摘する。
今回の出演についても
「会見は『パニックになって説明できなくなる』として開かず、『ミヤネ屋』で馴れ合いのやりとりをしただけ。これでみそぎが済んだという考え方は通用しないでしょう。そもそも今回の一件で知名度があがったことは大きな収穫だったはずなのに、1年半も出てこなければ『あの人は今』ですよ。あえて火中の栗を拾いに行く行動、わざわい転じて福となすという考え方をしなかった」
と厳しい見方を示す。
出演を見守っていた視聴者からは「やぐっちゃん、がんばれ!!! これからだよ!!!!」「ヘキサゴンのイメージが強いからやぐっちゃんクイズ番組とか出てくれるといいなー」「騒動云々は忘れて笑顔で他のテレビ番組に出演してほしいです」といった応援コメントも少なくないが、軌道に乗るまでの道のりは険しそうだ。