「継承」方針盛り込んだ後も「精神を骨抜きにしようとしている」
菅官房長官は、問題となった国会のやり取りの前後にも、何十回と「河野談話継承」の方針を明言している。こういったことが反映されたのか、環球時報は10月23日の記事で日本政府が談話を継承する方針だという点についてふれたものの、記事中では
「『強制』の事実を否定することで河野談話を空洞化させ、河野談話の本質を否定している」
などとする専門家のコメントを紹介しており、自らの論調を正当化している。
新華社通信も10月22日夜、「日本の内閣官房長官が『河野談話』で詭弁」と題した記事を配信し、1996年に国連人権委員会(当時)に提出された「クマラスワミ報告」に吉田証言が引用されていたとして日本政府が修正を求めたことを指摘しながら、
「河野談話の信頼性を下げることによって、表面上は継承するとしながらも『河野談話』の精神を骨抜きにしようとしている」
などと主張した。