読売・毎日は「談話継承」に触れているのに無視
一連のやり取りを、中国共産党系の環球時報は、「日本の官房長官が公然と河野談話を否定 慰安婦問題を認めず」と報じた。記事では、読売新聞と毎日新聞の記事を引用した体裁だ。両紙の記事では、談話そのものは見直さない方針についても触れているが、環球時報の記事では無視されている。
新華社通信に並ぶ通信社の中国新聞社(中新社)も、同様の記事を配信した。
これら記事は、中国の多数のニュースサイトに配信されており、その中には新華社通信や人民日報といったメジャーなサイトも含まれる。多くの中国語圏のネット利用者が「日本政府は河野談話を見直す」と受け取ったとみられ、早くもコメント欄には
「恥知らずな極右政府」
「彼は明らかに戦争を望んでいる」
といった声が出ている。