2014年9月の首都圏中古マンションの平均価格(70平方メートル換算)は、前月と比べて0.3%高い2823万円だった。不動産調査会社の東京カンテイが10月22日に発表した。8か月ぶりに全域でプラスとなった影響で、6月から続いた下落に歯止めがかかった。
上昇をけん引したのは、千代田区や中央区など東京都心6区で、前月比1.0%高い5916万円だった。品川区や世田谷区など6区以外にも上昇が広がっている。
都県別でみると、東京都では0.1%高い3801万円と小幅ながら3か月連続で上昇。神奈川県でも0.2%上昇の2427万円と2か月連続でプラスとなった。また、埼玉県は0.3%上昇の1863万円、千葉県では0.5%高い1840万円と、7月の価格水準まで持ち直している。
新築マンションは供給量が減少。地価や工事費の上昇で、販売価格も高めになっている。周辺の売買実績や新築マンションの価格から、中古マンションの売り主は高めの価格を設定しているという。
なお、調査は東京カンテイのデータベースに登録された売り希望価格をもとに集計。対象はファミリータイプのみ。