新規受け入れを中断している再生可能エネルギーについて、九州電力は太陽光発電などによる出力が50キロワットに満たない小口電力の買い取り手続きを再開すると、2014年10月21日に発表した。手続きの中断を発表した9月24日までに申し込みがあった1万1129件(発電容量の合計32万1000キロワット)が対象となる。
接続可能量を検証した結果、電力の安定供給への影響が比較的少ない範囲で受け入れの拡大が可能と判断。受け入れ対象範囲を、従来の10キロワット未満から50キロワット未満に拡大した。
売電収入をあてにして住宅ローンを組む、個人などに配慮した。
ただ、九電が受け入れの回答を保留している申込件数は全体で5万5559件(1153万5000キロワット)にのぼる。九電は既存の火力発電設備の出力を抑えるといった対策の検討も続け、受け入れ拡大の余地を探るという。