コンビニより魅力あるとはいえない
さらに顧客離れを招いている深刻な要因が、コンビニ業界との競争激化だ。コンビニ各社は元々、おにぎりや弁当などに力を入れていたが、ここにきてプライベートブランド(PB)戦略を強化し、総菜をはじめサンドイッチなど手軽に食べられる商品の品揃えや質の向上を図っている。この結果、競合するファーストフード各社から客を奪っているのが実態だ。セブン-イレブン・ジャパンなどで好調な「いれたてコーヒー」はその象徴ともいえ、コンビニ各社はあらゆる工夫で異業種からの顧客奪取につなげている。
これに対し、マクドナルドは商品のバリエーションが限定的という印象がぬぐえない。「同じファーストフード産業として見れば、品揃えも含めて、マクドナルドがコンビニより魅力あるとはいえない」(外食関係者)との声も聞こえる。いかに競争力ある商品やサービスを提供できるか。信頼回復と並び、マクドナルドの顧客獲得のための課題は重い。