うちわは「イベントで配って、そのまま捨てられる」ので有価物ではない?
ただ、松島氏は10月20日の辞任会見でも「有価物」にはあたらないとしており、議論は平行線だ。
「確かに形の上で『うちわか』と言われれば、うちわの形は、持つところもあるし、していると思う。ただ、『財産上の有価物』かという問題については、うちわというのは一般的に商店街の名前が書いてあってイベントで配って、そのまま捨てられる。その類いのものだと思うし、(配布が公選法上)問題になる寄付行為だとは思っていない」
実は、解釈によっては多くの議員が「うちわ論争」に巻き込まれる可能性がある。過去の選挙で配られた「うちわ状のビラ」が、ここ数日で次々にネット上にアップロードされているからだ。民主党は「比例代表は民主党」と書かれた丸い厚紙ビラを配っていたし、蓮舫氏に加えて東京都の舛添要一知事や、山本太郎参院議員、生活の党の谷亮子参院議員も同様のビラを配っていた。
蓮舫氏にとっては「ブーメラン」になりかねない事態だが、ツイッターで10月7日に
「今日の私の質問に関し私も円型のビラを配ってるとの指摘がありますが、配布にあたっては個人ビラとして届出の上、各選管の承認を得ており公選法上の寄付には抵触しないと考えます。与野党問わず同類のビラを配布している政治家もいますが、同じ判断と承知」
と反論している。