日本の「アビガン錠」に世界が注目
スペイン政府は2014年10月19日、エボラ出血熱に感染し、マドリードの病院に隔離入院していた看護師が快方に向かっていると発表した。ウイルス検査で陰性の結果が出たためで、近く再検査を行う予定としている。政府は治療に使った薬を明らかにしていないが、スペイン紙「エル・ムンド」やCNNなど複数のメディアが、富士フイルムHDの「アビガン錠」が投与されたと報じた。
西アフリカ以外の、米国やスペインなどへの感染拡大もあって、いまや世界各国から日本の「アビガン錠」に注目が集まっている。
ちなみに10月21日、日経平均株価が前日比300円超も急落するなか、富士フイルムHDの株価は続伸し、終値は前日比6円高の3398.5円で引けた。「アビガン錠」を追加生産の発表を受けて、一時は148.5円高の3541円まで値上がりした。