スズキが猛追、軽販売台数に異変 ダイハツが首位明け渡しの可能性

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ダイハツは11月に売り出す新型車に期待

   逆に、トヨタグループのダイハツには、スズキのハスラーのような良い意味で期待を裏切るヒットがない。6月にフルモデルチェンジした軽スポーツオープンカー「コペン」(月間販売目標700台)が人気を呼んでいるとはいえ、月間に1万台規模で売れるものではない。

   その代わりというわけではないが、ダイハツでは「スーパーハイトワゴン」と呼ばれる「背高型」の「タント」が根強い人気を誇る。

   タントは軽全体の中でトップの売れ行きであるだけでなく、登録車を含めた統計でも「4~9月の車名別新車販売ランキング」で首位を獲得した。トヨタの「アクア」やホンダの「フィット」を抑え、増税後の国内自動車市場が縮小するなか、価格の安い軽自動車の人気を示してもいる。実際、ダイハツ、スズキの「軽2強」以外でも、4~9月の車名別新車販売ランキングには、日産自動車の「デイズ」が4位、5位にホンダの「N―BOX」が入り、軽自動車が健闘している。

   ただ、軽自動車は2015年春以降、所有者が毎年払う軽自動車税が5割増額され、維持費を含めた安さの魅力は薄れる。それだけにスズキのハスラーのような新たな車種によって価格に頼らない需要を掘り起こすことが急務となっている。ダイハツは11月に「軽自動車で最大の室内空間」を売りにする新型車を発売する。タントより1割広い空間で、ゴルフバッグを立てて積めるという。スズキとの新車販売競争においても、この新型車が命運を握ることになりそうだ。

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