トルコリラや豪ドル、安値圏新興国通貨は買いなのか FX「スワップ」狙いでじっくり待つやり方もある 

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トルコリラは過去最安値圏を推移

   とはいえ、現在、日本や米国、ユーロ圏などが超低金利にある半面、一般に資源国や新興国の政策金利は相対的に高い傾向にある。豪州やNZ、南アフリカ、さらにトルコも高金利だ。FX投資家が、こうしたスワップに妙味がある資源国や新興国の通貨に期待を寄せているわけだ。

   一方で、先進国通貨に比べて価格変動が大きい新興国通貨は、FX投資家にとって為替差益を得るチャンスが大きいが、損するリスクも高いため、下落リスクを抑えるには安値を拾うことが重要であり、言い換えれば、為替差益も期待できるということになる。

   前出のマネースクウェア・ジャパンの貴堂素明氏は、「高いスワップが得られれば、たとえ一時的にせよ為替差損を出したとしても、将来それをカバーすることができるかもしれません」と話す。

   スワップと為替差益の両方を狙える新興国通貨だが、なかでも最近注目されているのがトルコリラだ。

   親日国としても知られるトルコの政策金利は8.25%と、豪州やNZなどよりも高い。「インフレ率が高いことは経済にとっては弱点になりますが、それは裏を返せば高金利政策を維持し続けなければならないことでもあります」と、貴堂氏は話す。

   トルコリラが史上最安値(40円18銭)を付けたのは2011年7月。貴堂氏は「過去10年のスパンで見れば、現在の価格帯は引き続き安値水準にあります」という。過去最安値圏内で推移し、今後も高い政策金利が見込める。超低金利の日本円との金利差は大きく、しばらくは高いスワップ収益が狙える通貨といえるようだ。

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