雑誌「創」、柳美里に何年も原稿料払わず 編集長「『応援してくれている』と考えてしまっていた」と弁解

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阿曽山大噴火「12年間ちゃんとお金貰ってるけどなぁ」

   半ば「公開質問状」のようなブログは、インターネット上でも反響を呼んだ。未払い経験者は他にもいるようで、創出版から「ドキュメントオウム真理教」を出しているフリーライターの渋井哲也さんはツイッターで、

「私の場合、そんなに本数ないけど。未払いがあり、何度も請求してもらえたこともあったけど、未払いだろうなとふんで書かなかったしな。それでも未回収が何本かあったはず」

と振り返った。

   ジャーナリストでもある有田芳生参議院議員は「他の筆者からも聞いています」とツイートし、「でも篠田編集長、7年も未払いとは!柳美里さんの主張は本当ですか。事実ならまったくおかしいです」と篠田編集長に問いかけた。

   一方、裁判傍聴記を連載している阿曽山大噴火さんはツイッターで「私も連載陣の一人だけど、12年間ちゃんとお金貰ってるけどなぁ。人によって何か違いがあるのかね?」とコメント。しっかり支払われているという執筆者もいるようだ。

   篠田編集長は16日、J-CASTニュースの取材に対し、柳さんに原稿料を払えていないことを認めた。その上で、

「『創』が赤字であることは以前から話していたし、(『創』の状況を理解して書いてくれている)他の執筆者と同様に『続けよう』という意思で書いてくれている、『応援してくれている』と考えてしまっていた。認識の行き違いがあった」

と説明した。

   休載告知をしなかったことについては、「現時点では柳さんと今後の連載について話し合っておらず、真意を確かめた上でないと休載を告知するわけにはいかないと判断し、今月号の編集後記で説明することは控えた」という。

   17日には「創」の公式ブログを更新。経営状況や柳さんとのこれまでの関係などを説明した上で、

「プロの書き手として柳さんが言われていることは当然のことで、異論の余地はありません。早急に話し合いをし、対処したいと考えています。柳さん自身が書いているように、貴重な執筆の時間を妨げたことも申し訳ないと思っています」

と結んでいる。

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