「iPS細胞入りのクリームができるわけではありません」
コーセーは今後、肌の老化のメカニズムの解明や、皮膚の生理的機能や化粧品成分の評価の手法の確立、動物実験の代用法への応用などにiPS細胞やそれを分化させた細胞を活用していく考え。また、こうした研究成果を蓄積して、肌への負担の少ない新たな化粧品の開発や、一人ひとりの肌アレルギーに対応したオーダーメイドな化粧品の開発にもつなげたいとしている。
この研究成果に、インターネットでは歓迎ムードが高まっている。
「キター! 夢の若返り」
「早くiPS細胞で肌が若返る化粧品を出してちょうだい」
「ハリウッドセレブ御用達技術になるな」
「コーセーさん、モニター募集してませんか?」
といった具合。その半面、
「ピチピチの60代とか、いらんだろ。中身は老人のままだぞ」
「ちゃんとビフォーアフターの画像上げろよ」
「これって皮膚の移植だろ?」
「なんだか胡散臭いけどな。ほんとなら大変なことになるぞ!」
といった、訝しげな声も混じっている。
これにはコーセーも、「iPS細胞が入ったクリームを発売するとか、そういうことではありません」と、「若返り化粧品」の商品化を否定。「iPS細胞をつかった研究を進めるなかで、たとえばコラーゲンが減りやすいとか、皮膚がかぶれやすいといった特性がわかれば、それに基づいたカウンセリングが可能になります。そういった成果を期待しています」と、話している。