コント芸日本一を決める「キングオブコント2014」のファイナルが2013年10月13日にTBS系で生放送され、お笑いコンビ「シソンヌ」が栄光を手にした。しかし今回も「審査方法が間違っている」といった批判が殺到することになった。
この「キングオブコント」の優勝者選びについては採点に公平性が欠ける、などの批判が出て、今回から審査方法が一騎打ち形式に大幅に変更された。司会の「ダウンタウン」松本人志さん(51)が番組の冒頭で「どんな決め方をしてもネットは荒れるんですけどね」などと発言していたが、その通りになってしまった。
「チョコレートプラネット」に不利すぎる展開だ
これまで、大会のファイナルには8組が進出し、それぞれが披露した2つのコントの採点の合計で優勝が決まった。採点は大会の準決勝で敗れた芸人100人が行った。しかし、事務所の先輩や後輩を採点するのでは公平性に欠けるのではないか、といった批判があった。
今回は10組がファイナルに進出し、採点方式ではなくグループ対グループの一騎打ち方式になった。審査したのは準決勝で敗れた芸人101人で、2組のうちどちらが面白かったかをジャッジした。
最も批判を浴びることになったのは一次で勝ち上がった5組から優勝者を決める方法だった。一騎打ち方式には変わりはないが、最初の対戦で勝った組がまず「暫定王者」となり、そこに残りの3組が順番に挑んで最後に勝った組が優勝という流れだった。ただし披露するコント芸は各グループ1回のみ。
一回戦では「チョコレートプラネット」が「バンビーノ」に勝ち暫定王者となった。2回戦、3回戦も「チョコレートプラネット」が「犬の心」「ラバーガール」を打ち破った。このまま「チョコレートプラネット」が優勝と思われたが最後に登場した「シソンヌ」に敗れ「シソンヌ」の優勝が決まった。
これが放送終了後に番組への非難が噴出する原因となった。「チョコレートプラネット」に不利すぎる展開だ、とか、一番面白くなかった「シソンヌ」がなぜ優勝できたのか、とか、
「今まで通りの採点でよかったのでは?これじゃあ順位がわからない」
「ファイナルに残れない芸人の審査なんて当てにならない」
といった感想も出た。