ポイント還元で普及図る
アマゾンから配達を請け負っている日本郵便も、ライバル業者のメール便に対抗しようと、6月から荷物の厚さを1センチ厚くし3センチまでにした「ゆうパケット」の提供を始めた。しかし、結果としてポストに入らないことが増え、「再配達の手間もコストも増えている」(関係者)という。こうした事情から、迅速で便利な配達サービスの充実や物流コストの削減を狙うアマゾンと思惑が一致し、手を組んで物流インフラ向上に乗り出したとみられる。
ポスト普及に向け、アマゾンは10月31日まで戸建て住宅用を購入した会員に3900円分のポイントを還元する。日本郵便も集合住宅に同社が定めた規格のポストを設置した場合には来年度に1戸当たり500円を補助する。
ネット上では「家にいないことが多いので、これはいい」「この発想はすごい」「アマゾンの常識を疑おうとする社風には敬服する」などと肯定的な声が上がっている。しかし、一方で「ポストの前にまずは梱包を見直すべきでは」「(価格が)高い!」「メール便とか薄い商品限定だな」といった意見もある。