「『第2の田中真紀子』かもしれません」
とはいえ、松島みどり氏は、矛盾が指摘されても、自らの弁明を押し通すつもりらしい。
議員宿舎については、松島氏は過去に必要ないかのような発言をしていた。自らのツイッターで2012年4月14日、8万円強の宿舎家賃は相場の約5分の1で、議員は身を切らなければいけないのに恥ずかしいとし、「これほど職住接近で広い『社宅』は必要ない」と断じていたのだ。この点について報道陣から突っ込まれると、松島氏は、「閣僚在任中だけ住むつもりだ。特殊な状況なので、それほどの矛盾は感じていない」と強弁した。
松島氏については、過去にも国会などでした発言が物議を醸している。
性犯罪については、厳罰化を公言しているが、05年の衆院法務委では、受刑者に小学生の水着姿の映像を見せて、変な反応を示さないかウソ発見器か何かで試すことも考えられる、などと発言していた。また、08年の参院予算委では、委員長の制止を無視して国土交通副大臣の答弁を続け、出入り禁止を言い渡される騒ぎも起こしている。
法相就任後も、週刊誌などでトラブルが報じられてきた。松島氏側は、気を使って時間調整したと説明したというが、初登庁で職員の出迎えが少ないことに怒っていったん議員会館に帰ってしまったともされた。さらに、ささいなことでの職員との衝突が続いたなどとも指摘されている。
松島氏について、その人柄を知る関係者は、次のように言う。
「いつも独自なことをやろうとするので、周囲から嫌われていましたね。『第2の田中真紀子』と言えるかもしれません。どんどん前に出ていくタイプという意味では、政治家らしいと言うことはできると思いますが」