カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの2014年8月期連結決算(国際会計基準)は、海外事業の拡大を背景に売上高が前期比21.0%増の1兆3829億円と、過去最高を更新。11年連続の増収となった。2014年10月9日に発表した。ただ、営業利益は前年同期比2.8%減の1304億円、純利益が28.7%減の745億円と、増収減益となった。
2012年に買収した米Jブランド社のジーンズ販売が振るわず、営業権など資産の価値を見直し、193億円の減損を計上した。
国内のユニクロ事業は、「ヒートテック」や「エアリズム」などの機能性肌着が好調で、売上高は4.7%増の7156億円、営業利益は11.6%増の1063億円だった。
柳井正会長兼社長は記者会見で、「国内のユニクロ事業は安定成長を維持し、海外は成長を加速させる。世界ナンバーワンブランドを目指す」と改めて強調した。