国会で民主議員が「ねんごろ」ヤジ 「九州ではよく使う」って本当なの

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Facebookに「我々九州出身者は怒りを覚えております」の声

   この発言に腹を立てたのが九州地方の出身者および在住者だ。インターネット上には

「これは九州の人に対する侮辱では...。ヤジよりも問題発言ですよ」
「嘘つくな。『ねんごろ』なんて九州でも男女の仲の意味でしか使わない」

といった反論が相次いだ。

   野田議員の言うとおり「ねんごろ」には、男女関係の深い仲だけでなく「親しい」という意味もある。たとえば広辞苑(第6版)をみてみると「(1)まごころでするさま。心づかいのこまやかなさま(2)念入りにするさま(3)互いに親しみあうさま(4)男女がひそかに情を通じること。また、情交のある関係」とあり、大辞林(第3版)でも「(1)親密になること、親しく付き合うこと(2)男女が深い仲になること(3)男女関係をもつこと」と説明されている。

   国会内で「親しい」などの意味で「ねんごろ」が使われるのも珍しいことではない。戦後の国会議事録を遡ると「ねんごろ」という言葉が使われたケースは80件以上あるが、ほとんどのケースが「念入りに」「まごころをこめて」「親しみを込めて」といった意味で使われていた。

   だが今回のケースは国会内の質疑答弁ではなく「ヤジ」だ。また、宿泊先のホテルに訪ねてきたという話の流れも考えれば、野田議員の意図していなかった「男女が情を通じる」との意味で受け取られるのも仕方がないだろう。

   九州地方民の怒りは未だ収まらず、野田議員のFacebookには

「私の故郷の長崎でも『ねんごろ』なんて聞いた事がありません。汚いセクハラ野次を『九州だから』と九州のせいにされて我々九州出身者は怒りを覚えております」
「大分出身です。懇ろなんて男女の仲以外で使ったことはありません。早く山谷大臣に謝罪してください。嘘つき民主党!」

といった声が届いている。

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