国会で民主議員が「ねんごろ」ヤジ 「九州ではよく使う」って本当なの

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   山谷えり子国家公安委員長に対し、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の関係者と「ねんごろ」だとするヤジを飛ばした民主党の野田国義参議院議員(福岡選挙区選出)が九州地方民の怒りを買っている。

   理由は、野田議員が「ねんごろ」という言葉の「九州における」使われ方を主張したためだ。男女が深い仲になることも意味するが、野田議員はあくまで「親しい」との意味で使ったと釈明し、「九州ではよく使う言葉」と強弁した。

安倍晋三首相は間髪入れず「失礼じゃないか」

公式ホームページにも「お詫び」を掲載している(画像は野田国義参議のHP)
公式ホームページにも「お詫び」を掲載している(画像は野田国義参議のHP)

   ヤジがあったのは、2014年10月7日の参議院予算委員会でのこと。ヘイトスピーチが問題となっている「在特会」の元幹部らと写真撮影をしていた山谷氏を、民主党の小川敏夫元法務大臣が追及していた場面だった。

   小川氏は、写真は山谷氏が宿泊していたホテルで撮影されたものだと指摘し、たまたま頼まれて撮ったものではなく、在特会メンバーの訪問を受け入れて会ったことを意味するのではないかと畳みかけた。すると民主党議員から「宿泊先まで知っているっていうのは、ねんごろの関係じゃねえか」というヤジが飛んだ。

   ヤジはセクハラ発言と受け取られ、安倍晋三首相は間髪入れず「失礼じゃないか」と訴えた。麻生太郎副総理兼財務相も「いまの言葉、問題じゃねえのか。何考えてんだ」と声を荒げ、審議は一時中断となった。

   菅義偉官房長官は7日夕方の記者会見で「女性の品格を傷つける誹謗中傷で聞くに堪えられないヤジだった。国会の品位を貶める発言であり、許されるべきではない」と不快感をあらわに。安倍首相も同日夜、自身のFacebook上で「山谷えり子大臣に対する聞くに堪えない侮辱的で下品な野次が野党側から出た事が本当に残念でなりません」と改めてヤジを問題視した。

   野田議員は8日、ヤジは自身によるものだと名乗り出た。だが、「ねんごろ」という表現は「親しい」「懇意にしている」という意味で使ったものだと釈明。山谷氏と在特会との思想的な親しさを意図したもので、男女の関係を指したものではなかったと主張し、「誤解を与えた」ことのみを謝罪した。

   野田議員の主張はそれだけではなかった。毎日新聞が8日伝えたところによると、「九州では男同士でも『親しい』の意味で使う」と記者団に釈明したというのだ。さらに同日の産経新聞は野田議員の言い分を次のように伝えている。

「九州じゃあよく使うんよ。今日も理事会で九州の先生が言ってくれたらしいが、懇ろって結構使うんよ。そしたらどうもこっちは違うみたいだね」
姉妹サイト