再来週の捜索計画も立てられている
これまで死亡が確認されている55人のほとんどが、噴石が直撃したことによる損傷死だ。災害救助の1つの目安とされる72時間はすでに経過し、山頂付近にいる不明者の生存を望むのは極めて難しくなっている。
そのため、
「捜索打ち切りを判断する段階になってきた。 捜索隊の2次遭難だけは絶対に避けないと」
「もう打ち切りで良いだろ...。山頂は零度を下回り下手すると二次災害を引き起こすよ」
「不明者の家族には気の毒だが、捜索打ち切りをしても良いのではないか。二次被害が心配だ」
と捜索を打ち切り、二次災害の発生を避けるべきだという意見がツイッターなどで散見されるようになってきた。
警察庁によると、経過日数や二次災害のおそれなど、自然災害時の捜索打ち切りの基準はないという。過去の災害を振り返ると、1991年に起きた雲仙普賢岳の噴火の際は数か月に及ぶ捜索活動が続けられた。2014年8月20日に発生した広島市の土砂災害では9月18日に最後の不明者の遺体が発見されるまで1000人近い態勢で捜索が行われた。一方、大雨洪水や雪崩の場合に数日から1週間ほどで打ち切られたこともある。災害状況によって対応は異なるようだ。
御嶽山の捜索はどうなるのか。長野県警広報は取材に対し、「来週、再来週を見越して計画を立てています。捜索打ち切りはまったく考えていません」と答えた。