厚生労働省は2014年10月7日、デング熱の国内感染者が新たに2人確認されたと発表した。うち1人は兵庫県西宮市在住の女子学生(19)で、市内で蚊にさされて感染した疑いがある。感染場所が首都圏以外とされるのは初めて。
発表によると、女子学生は9月28日に高熱や筋肉痛などを発症した。9月10日から16日にかけてマレーシアに渡航歴があったことから、当初は海外感染が疑われていたが、国立感染症研究所でウイルスの遺伝子解析をした結果、代々木公園で感染した患者たちのものと塩基配列が一致した。
女子大生は帰国後に東京周辺に行っていない上、9月22日には西宮市内で蚊に刺されたという。なお、西宮市は推定感染場所周辺で蚊の駆除を行う予定。