サッカーJリーグの試合中にサポーターが「中指を立てる」。そうした行為に対する議論が沸騰している。チームに通報が入り、チームはそのサポーターを特定し入場禁止処分を科したりもしているのだ。
Jリーグの禁止事項には「差別的、侮辱的もしくは公序良俗に反する言動」があり、それに該当するとチームは判断しているようだが、行儀が悪いとはいえ中指を立てた人物を探し出し処分を下すことに「そこまでやるのか?」、とか、「規制ばかりではJリーグは廃れてしまう」などといった反発の声も多い。
通報を受け映像で人物を特定し事実確認を行う
J2の横浜FCは2014年10月6日に公式ホームページで、横浜FCサポーターがグランド方向を向いて中指を立てるという行為があったと発表した。チームに通報があり映像で確認したところ、確かにそのような行為が見つかった。現在は人物の特定を行っていて事実確認を済ませた後に何らかの対応を取ると説明し、
「会場にお越しいただいた皆様ならびに中継映像を御覧頂いた皆様には大変不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございません」
と謝罪した。
Jリーグではサポーターのマナーの悪さやヘイトスピーチなどが度々問題になっていたが、中指を立てるとこうした状況になってしまうことを初めて知ったという人が衝撃を受け、横浜FCの運営やJリーグへの批判が大量に出ることになった。
「魔女狩りみたいになってきたなw」
「マジでくだらねえなあ。今の日本ってどこ見ても規制ばっかでバカじゃねーの」
「Jが盛り上がらないとか言ってるわりに、一番盛り下げに動いているのが協会とチームというのが凄い皮肉だわ」
中指立てなんてどこのチームのサポーターもやっていることだし、大勢の観客をわざわざ監視し見つけてクラブに通報する神経がわからない、と首を傾げる人もいる。
横浜FCに話を聞いてみると、ホームページ上で説明したことが全てであり、違反者については今後どうしていくかはまだ決まっていない、ということだった。ネット上の批判については、
「当クラブが初めて実施したことではなく、名前は出せませんが前にもあったことであり、他のクラブも同じだと思いますよ」
ということだった。