評論家の小沢遼子氏の発言にも批判が
こうした疑問の声についてどう考えるのか、西村眞悟氏の国会事務所に取材すると、西村氏は海外に行っていて連絡を取るのが難しいとのことだった。
自衛隊の救助活動を巡っては、著名人らが様々な立場から発言しており、ネット上で話題になっている。
西村氏と違って、集団的自衛権行使容認について懐疑的な言動をしている評論家の小沢遼子氏も、その発言がネット上で論議になった。
それは、2014年10月3日に放送されたTBSラジオの番組「森本毅郎・スタンバイ!」でのことだ。自衛隊が救助活動を中止したことについて、小沢氏は、「上から石が落ちてくるかもしれない、風が吹いてくるかもしれない、毒ガスの臭いがするかもしれない、それで近づけない軍隊っていうのはやっぱり軍隊じゃないですよ」と述べたのだ。そのうえで、「イスラム国なんかに行って、いつ爆弾が飛んでくるか何が飛んでくるかわからない所にね、人助けに行けるようなアレじゃない」とも指摘し、「集団的自衛権問題はねえ、もうこれで論議終わり」と断じていた。
この発言は、放送後に疑問も相次ぎ、「自衛隊は特攻隊じゃねえんだよ」「必要性のない危険は徹底して避けるのが軍隊だろう」「ちょっとなにいってんのかわからない」と批判が出ている。
小沢氏は、取材に対し、発言の意図を次のように説明した。
「自衛隊が助けに行く方が危ないと思っており、まったく反対ですよ。自衛隊は、弾が飛ぶようなところには行けないと分かり、軍隊ではなくて安心したという意味で言いました。日本が戦争に行くことに賛成しておらず、もう戦死者は出てほしくないと思っていますから」