総武線でも運転見合わせ時間9割減見込む
京葉線より若干内陸にある総武線も、橋では風の影響を受けやすい。14年5月には、防風柵が平井~新小岩、小岩~市川間の2か所に設置されている。京葉線でも新習志野~海浜幕張間に新たに設置された。この時点で、JR東日本では運転見合わせの時間を9割程度削減できると予想していた。
実際、この対策は台風18号による影響を減らした面があるようだ。台風18号では、京葉線は9時30分頃から13時にかけて運転を見合わせたが、総武線は速度規制などによるダイヤの乱れはあったものの、運転見合わせは行われていない。JR東日本では、京葉線以外には東海道線や横須賀線が一部で運転を見合わせた。
強風問題は地元自治体にとっても懸案のひとつで、千葉県の森田健作知事は県議会の14年6月定例会で、06年度からJR東日本に運転見合わせの時間を減らすように要望した要望を行った結果として
「JR東日本では近年京葉線や総武線、内房線で順次防風柵を設置しており、各路線とも運転見合わせ時間の削減に相当な効果が得られている」
などと答弁している。