「保険金目当てで家に火をつけたか」 自宅全焼のビッグダディに心ないネットの書き込み

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   2014年10月5日、「ビッグダディ」の愛称でおなじみの林下清志さんの岩手県盛岡市内の自宅兼整骨院「ほねつぎ盛岡屋」から出火し、木造2階建て約110平方メートルが全焼した。

   ビッグダディはブログで自身や家族の無事を報告し、ファンは一安心した。しかし、インターネット上には「火災保険狙いか」「保険金欲しさに火付たんだろ」など、名誉棄損にもなりかねない、心ない書き込みが相次いで投稿された。

出火原因を説明しているにもかかわらず...

ビッグダディのブログには支援の申し出など温かい書き込み
ビッグダディのブログには支援の申し出など温かい書き込み

   各紙の報道をまとめると、5日5時40分ごろ、1階の整骨院の台所付近から出火していることを泊りに来ていた知人男性が発見し、通報。2階で寝ていたビッグダディと20代の息子2人に声をかけて避難した。両隣のアパート2棟の外壁などが焼けたが、家族や知人、近隣住民にけがはなかった。

   5日の昼過ぎには、火災によって携帯電話などに被害があったという父親に代わって、長男がブログを更新。「家族全員事無きを得る事が出来ました。消火活動等でご近所の方々や皆様には多大な迷惑をお掛けしてしましました、誠に申し訳ないです」と無事を知らせた。

   同日夜には「近隣にお住まいの方や大家さんをはじめ、皆様に深くお詫びをさせて頂きます。本当に申し訳ありませんでした」とビッグダディの署名入りでブログを公開。出火原因について、「壁の中の電線の破損が原因ではないか、という各関係機関の一致した見解を御説明頂きました」と報告した。ブログには「無事で安心しました」「お怪我がなく良かったです」とファンから温かいメッセージが寄せられている。

   一方、インターネット上には目を疑うような心ない投稿が相次いだ。

「保険金的な焦げ臭さ」
「なんか火事もヤラセ臭いってか保険金目当て」
「リアル炎上商法か?」

など、ビッグダディが自ら火を付け、保険金の支払いや話題作りを狙ったのではないかといった、とんでもない書き込みだ。

13年4月に盛岡に戻ってきたばかりで、ましてや借家

   これまでもビッグダディは度重なる再婚や自伝出版、突然のプロレスデビューなど、メディアをにぎわせ続けた「お騒がせ男」。だからといって「自ら火を付けた」というのはあまりに失礼で問題だ。13年4月に盛岡に戻ってきたばかりで、ましてや借家。火災原因についても説明している。それにもかかわらず、

「いなくなったと思えばこのニュース...偶然とは思えない」
「ビッグダディの家が燃えたのは保険金もだろうけど、このあとビフォーアフター(編注:『痛快!ビッグダディ』と同じくテレビ朝日系)で建て直すとこまでテレビでやるんやなきっと」

とうがった見方をする人まで出てしまっている。

   もちろんブログには「力を合わせて頑張って下さいね」と励ます声や、「何かあれば、何なりとお知らせ下さい!みんなで協力しましょう」「読者にも協力できることがあればさせていただきたいです」と支援を申し出るコメントもたくさん投稿されている。

   6日のブログでは、大家さんや衣類を提供してくれたご近所の人、県外から駆けつけてくれたという友人に感謝を述べ、「ブログにも温かいコメントを寄せて頂き、心からありがたく受け止めさせて頂いております」としている。

   過去にはお笑い芸人のスマイリーキクチさんについて、1988年に東京都足立区で起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」に関与していると執拗にネットに書き込むなど、誹謗中傷を行った19人が検挙されたことがある。有名人を相手にした冗談半分の書き込みでも、名誉棄損などの罪に当たる可能性はある。

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