飼い主が捨てたペットも増えている
見捨てられたのは子どもたちだけではない。AFP通信によると、ギニアやリベリアと国境を接するコートジボワールで、ペットを捨てる人が増えているという。
同国ではサルから大型のネコ科動物まで、野生動物をペットにする習慣がある。しかし、エボラウイルスを媒介することを恐れた飼い主が捨てたり、動物園に寄付したりすることが相次いでいるという。
エボラウイルスの自然界から人間への感染経路はいまだ明らかになっていないが、感染源としてコウモリが有力視されている。また、サルとの接触から感染したケースもある。今回の感染拡大において、ペットや野生動物がウイルスの媒介となっている可能性は否定できない。
同国内の、ある動物園ではスペース不足のため、受け入れを拒否するまでの事態になっている。ギニアやリベリアとの国境を封鎖していることもあり、感染者はまだ確認されていないが、もし発見された場合は「間違いなくパニックが起きる。人々はペットを捨てるだろう」と同園の園長は見ている。