山梨県「爆発があれば、大変なことになる」
この登山者の多さから、山梨県の観光資源課では、考えられる事態についてこう話す。
「富士山でも、単発的な水蒸気爆発については、まだ被害想定を出していませんが、もしご来光時に爆発が起きれば、大変なことになると思います」
山頂付近には、山小屋や売店の数は多く、隠れるところはあるのではないかという。しかし、浅間山山頂などにあるような避難用シェルターはない。登山道の途中に避難所はあるが、それは落石や落雷を想定したものだそうだ。また、山小屋などに従業員用のヘルメットはあっても、登山者用の備えはない状態になっている。
さらに、行方不明者を捜索するときに必要な登山届についても、出さない人が多いようだ。登山者が多すぎて対応しきれないため、催促などが行われていないからだ。
登山者が増え続けると危険があるため、富士山への入山規制の導入も議論されているが、まだ煮詰まっていないのが現状らしい。
富士山のマグマは、地下数キロまで上がっている御嶽山とは違い、地下深くにあるとされ、水蒸気爆発の可能性は低いともされている。しかし、富士山にも地下水がたまっているため、その危険はあると専門家も指摘している。自衛のためには、噴火についての情報を事前に広く集め、万が一に備えてヘルメットを持参するなどの手を打つしか現状ではなさそうだ。