家賃・光熱費などで月14万は「貧困家庭」か NHK「クローズアップ現代」報道巡り議論

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   家賃・光熱費などで月14万円かかり、残り4万円で家族5人の食費をやり繰りするのが大変――。NHKの報道番組「クローズアップ現代」でこんな山梨県の母子家庭のケースを紹介したところ、ネット上で本当に貧困なのかと論議になっている。

   子供の貧困率は、2013年は16.3%とここ30年間で最悪になった。これは、厚労省が14年7月に発表した国民生活基礎調査の結果で分かったことだ。

子供たちにみそ汁のお代わりを用意できず

   これを受けて、子供の貧困について番組で緊急調査したと報じたのが、9月25日夕放送のNHK「クローズアップ現代」だ。

   番組ではまず、貧困の背景として、非正規労働や一人親家庭の増加を挙げた。平均年収の半分を下回った家庭が貧困だと定義すると、今や6人に1人、40人学級ならクラスメートの6~7人が貧困になるとした。これは、生活保護の水準とほぼ重なるという。しかし、子供のいる世帯で生活保護を受けているのは、2割に過ぎないと紹介している。

   貧困にありながら生活保護を受けていないとして番組が紹介したのは、山梨県在住の女性のケースだ。この女性は、通勤に車が必要であり、車を手放したくないため生活保護を受けていないそうだ。

   女性は、7~17歳の子供4人がいるが、3年前に離婚した。パートで月に10万円を稼ぎ、児童扶養手当などを合わせると、月収は18万円になる。

   ところが、食費を除けば、家賃や光熱費、奨学金の返済など毎月必ず出るお金は約14万円にもなるというのだ。残り4万円で5人家族の食費をやり繰りしなければならないため、NPO法人からお米をもらいながら、野菜などを買っておかずにしている。しかし、みそ汁のお代わりを用意できないなど、育ち盛りの子供たちにとって、十分な食事内容ではないという。

   家賃や光熱費などで14万円もかかることについて、ネット上では、様々な憶測が出ている。

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