自殺直前まで前向きだったTENN 「誰にも言えない隠れた秘密」があったのか

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   「SPEED」の上原多香子さん(31)の夫でヒップホップグループ「ET-KING」メンバーのTENN(本名・森脇隆宏)さんが2014年9月25日、首をつって死亡した。35歳だった。

   死の前日まで前向きな内容のブログを更新し、遺書にも死を選んだ理由は書いていなかった。突然の自殺に謎は深まるばかりだが、精神科医は「誰にも言えない隠れた秘密、苦しみがあったのでは」と指摘する。

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ブログのコメント欄にはファンからの追悼コメントが数多く寄せられている(画像は公式ブログのスクリーンショット)
ブログのコメント欄にはファンからの追悼コメントが数多く寄せられている(画像は公式ブログのスクリーンショット)

   これまでの報道をまとめると、TENNさんは9月25日早朝、大阪市天王寺区にある自宅マンションの駐車場に止めたワゴン車内で首をつっていた。第一発見者は妻の上原さんで、上原さんから連絡を受けた親族が天王寺署に通報した。救急隊員が到着した際は心肺停止状態だったが、間もなくして死亡した。天王寺署は自殺とみている。

   TENNさんは「ET-KING」結成メンバーとして2006年にメジャーデビューし、14年4月の活動休止後は他のアーティストへの楽曲提供などに注力していた。プライベートでは12年8月に上原さんと結婚。子供はいないが2匹の犬を飼っていた。

   日々更新されるブログやSNSからを見る限り、TENNさんの日常は公私ともに順風満帆と思われた。たとえば亡くなる前日のブログだ。「曲を、、0から生み出す作業。なかなか難しいが、出来上がりは嬉しい。さあ作りますか」という短い文章からは、仕事に対する前向きな姿勢がうかがえる。

   亡くなる数日前には自身がキャプテンを務めるフットサルチームの合宿で和歌山県を訪れていて、23日のブログには「お疲れ様でした。また来年!」と2015年に再訪する意向も綴っていた。さらに21日のブログでは発売されたばかりの「iPhone6 Plus」を入手したことも報告していた。いずれも一見すれば自殺を計画している人の言動や行動とは思えないものだろう。

   上原さんとの夫婦仲も良好だったようで、約1か月前の8月23日には2回目の結婚記念日を祝っていた。ブログには2ショット写真とともに「気づけば世間をお騒がせしてから2年、早いような、気もします。これからも夫婦共々よろしくお願いします」と綴り、同日には上原さんも「いつも、支えてくれて、、ありがとう」と感謝の言葉を綴っていた。

   ブログと同様、頻繁に更新していたTwitterやInstagramなどの投稿もネガティブな内容はほとんど見られなかった。

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