ロイターは「大会は『多様性はここに輝く』というスローガンのもとに運営」と皮肉
トラブルは中東にも飛び火した。9月24日に行われたバスケットボール女子では、イスラム教徒の女性が髪を覆う「ヒジャブ」の着用が認められなかったとして、カタール代表がモンゴルとの試合を放棄。翌25日の対ネパール戦も放棄し、カタールはこの種目の大会参加を取りやめた。
国際バスケットボール連盟(FIBA)が、ルールでアクセサリーなどの着用を禁じており、ヒジャブもこれにあたると解釈されたことが原因。だが、試合直前までヒジャブの着用禁止がチームに伝わらなかったことで問題が大きくなった。
カタールの衛星テレビ局、アル・ジャジーラもロイター通信の記事を掲載する形で、ニュースサイトで大きく報じた。その内容は、
「カタールは第17回アジア大会の残りの試合に参加しないことを決めた。この大会は、『多様性はここに輝く』というスローガンのもとに運営されている」
といった、かなり厳しい皮肉交じりのものだ。
アジア大会の会期は10月4日まで。まだ1週間ほど残っているが、さらにトラブルが起こる可能性もある。