「築40年原発」、廃炉か延命か 美浜、玄海、島根、敦賀、高浜...年内に決断

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小渕優子経産相は「廃炉・再稼働セット論」を明言

   年数と共に規模も大きなポイントだ。前記8基のうち、美浜1号機の出力34万キロワットをはじめ、40年に達しない玄海2号機を含む多くが50万キロワット前後かそれ以下で、現在の標準の半分程度の規模。再稼働しても収益への効果が小さい。8基の中で高浜1、2号機は各83万キロワットと比較的大きく、廃炉判断に迷うことになりそうだ。

   いずれにせよ、電力各社にとっては原発の再稼働が、経営上の至上命題だけに、経済産業省などは「世論の原発への風当たりがなお厳しい中、『古いものは廃止する』という姿勢を明確にすることで、再稼働への理解を広げたい」との狙いがある。

   小渕優子経産相は「円滑な廃炉と、安全性が確認された原発の再稼働を併せて推進したい」(5日)と、廃炉・再稼働セット論を明言した。安全対策上も、「古いものは廃炉にして、新しい炉に専念してほしい」(規制委)との声もある。

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