児童の連れ去りや誘拐の半数近くが下校時間帯に起きていることが警察庁のまとめで2014年9月25日、分かった。
神戸市で小学1年の生田美玲ちゃん(6)の遺体が見つかった事件を受け、2013年にあった13歳未満の略取誘拐・人身売買事件94件を分析した。まとめによると、94件のうち発生時間が分かっているのは62件。そのうち約半数の29件が14時から18時の下校時間帯だった。発生場所で最も多かったのは道路上の28件で、共同住宅も25件と次いで多かった。
男女別では女児が61人、男児が33人。年齢は0~5歳が32人で、6~12歳は62人だった。6~12歳の女児は47人と被害者の半数を占めていた。摘発した75件のうち31件は容疑者と被害児童に面識はなかった。一方で親族も30件、知人、友人も5件あった。
13歳未満が被害に遭った略取・誘拐事件は、過去10年では141件だった2004年以降減少し、08年には63件まで減ったが、その後また増え始め、11年は83件、12年は95件だった。