九州電力は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)に基づく太陽光発電と風力発電の新規受け付けを、九州全域で2014年9月25日から中断する。24日に発表した。九電管内で計画中の太陽光発電事業の出力が、管内の需要を上回り、電力供給が不安定になる見通しとなったため。供給エリア全域で受け付けを中断するのは、電力大手で初めて。
中断するのは新たな契約の受け付けと、受け付けは済ませたが契約には至っていない分で、家庭用の10キロワット未満の太陽光発電などは対象外とする。
7月末までに九電が買い取り申請を受け付けたのは、太陽光発電と風力発電の合計で1260万キロワットにのぼる。計画では2020年度までに700万キロワットを導入するとしているが、すでにそれを上回っている。
申し込み分のすべてが発電した場合、供給力が消費電力を上回り、送電設備の容量がパンクして安定供給に支障が出る恐れがあるという。